素人でもわかる「株を買うタイミング」(長期売買編)

株を買うタイミング初心者の株運用

はじめに

株式投資で利益を上げる手段の大多数を占める「株式の売却益」を勝ち取るためには、「株式を買う」「株式を売る」という2つの操作のタイミングがとても重要になってきます。

単に「株式を買う」ということから「株式を売る」という流れの中でも、その運用方法は大きく分けて3つのパターンがあります。

1.株式の購入から売却までを1日のうちに終わらせる「デイトレード」

2.株式の購入から数日間のトレンドに合わせ売却を行う「スイングトレード」

3.株式の購入後、「配当益」「優待」を得ながら企業の成長に投資する「長期トレード」

どの運用方法であっても、「安い株価で買って、高値で売る」という株式の運用の大原則は変わりません。

今回は、常に変動する相場において、購入したときより高値で売る「株式を買うタイミング」(長期売買編)をご紹介させていただきます。

※ここで紹介させていただく手法は、「株式を買うタイミング」の見極め方をアドバイスするものであって必勝法ではありません。株式の売買につきましては、自己責任に基づいて行ってください。

株を長期保有することで発生するメリットを考える

これまで紹介した素人でもわかる「株を買うタイミング」(短期売買編)素人でもわかる「株を買うタイミング」(中期売買編)「長期売買編」は、銘柄の選び方の視点を変えることが大切となってきます。

株を長期で保有するときのポイントとして
1.配当や株主優待の特典を考える
2.長期的な成長を考え、倒産のリスクを回避する

3.NISAを活用し、配当等の利益を非課税にする
が挙げられます。

1.配当や株主優待の特典を考える」を簡単に説明すると、株式を長期(1年以上)で保有する際に企業の業績に対する配当金や株主優待を設定している企業があります。長期で株を保有する際には譲渡益(キャピタルゲイン)よりも、配当金や株主優待を優先した考えがあります。
極端な例を挙げると、年間配当金が5%に設定されている銘柄であれば、株価の大きな変動がなければ20年保有することで元本と同じ配当金が得られることになります。
また、株主優待は様々な特典が用意されている分野となっており、それだけでも1冊の本が出版されるくらい長期保管するときの魅力の一つとなっています。

長期保有のメリット1

次に「2.長期的な成長を考え、倒産のリスクを回避する」を簡単に説明すると、株式投資の魅力の一つに投資した銘柄の大化けを狙った投資の考え方があります。
その一つの基準として「テンバガー」という言葉があり、株式用語で株価が10倍以上の上昇をした銘柄のことを指します。有名なテンバガー銘柄として、人気スマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」を手掛ける【3765】ガンホーは、2012年5月から2013年5月に掛けての最大上昇率は約114倍と、テンバガーどころか100倍以上の暴騰となり、多くの個人投資家に夢を与えることになりました。
しかし、倒産してしまえば株価の価値がなくなりますのでご注意ください。

そして、「3.NISAを活用し、配当等の利益を非課税にする」とは、投資に対しての税の優遇制度のことを指します。投資をして収益がでれば本来、税金が課税されますが、この制度を利用すれば、毎年120万円までの投資で得た収益が最長で5年間非課税となるものです。

長期を見据えた株を買うタイミング

長期を見据えた投資のタイミングは、短期投資や中期投資とは目線を変えて「チャート」を見るというよりも3つの投資に対しての考える要素を紹介しようと思います。3つとも全ての先行きが見通せる時が、「長期を見据えた投資のタイミング」となりますが、3つ全てが揃うことは難しいので2つ揃った段階でも投資をするタイミングだと考えましょう。

投資の3要素

1.市場規模が大きく、市場が拡大していること

市場が拡大していることは、その市場で事業展開する企業の将来性も高さを示しています。

競合が多くて競争が激しい可能性は高くなりますが、市場全体の成長率が高く、成長期間が長いと、長期に渡り業績拡大が見込め、株価上昇も期待でき、市場規模が大きいほど、業績や株価の上昇余地も大きくなります。

2.マーケットでシェアが拡大していること

シェアとは、その市場で競合する企業の占有率を指します。シェアを拡大するには、製品やサービスに魅力が求められ、経営者のリーダーシップや統率力、経営戦略やそれを実行する力やスピード、品質やコスト、ユーザーの評価など様々な要因が必要です。
シェアが高い企業の株価は、持続的な上昇が期待できます。

3.製品価格が上昇していること

市場規模が2倍になり、自社シェアが2倍、そして提供価格が2倍になれば、売上は8倍、利益は10倍以上に成長していきます。利益が拡大していくにつれ株価の評価は右肩上がりで上昇していくことに繋がっていきます。対象市場が大きければ、増収増益のペースが途切れにくいと投資家も判断するため、株価も下がりにくくなります。

今回ご紹介させていただいた、素人でもわかる「株を買うタイミング」(長期売買編)ですが、短期売買編や中期売買編とは違い配当金や株主優待を受けながら長期投資する企業の将来性に投資をすることになるので、出来るだけ企業の情報を「良い面」「悪い面」の両方の目線で揃えることが大切です。


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